五十而知天命&バリ島往還

半世紀を生きてきた今、無理しない生き方をゆるーく追及中。バリ旅に学ぶところ多し。

バリ島 ジンバラン ◆ プールサイドで「何もしない」を学ぶ《インターコンチネンタル バリ》

 

2007年3月に初めてバリに行った話の続き。

前回、最初に泊まったハンギング ガーデン オブ バリがウブドの街から遠くて、ケチャメンバー兼タクシー運転手のにーちゃんに、遠いから奥さんを連れていっていいかと言われた、という話を書いた。

 

 

初めてのビーチリゾート、インターコンチネンタル バリ

このホテルには3泊して、次の旅程はビーチリゾート。こっちのホテルも初めてのバリにしては気合が入っている、というか、初めてだからこそ気合が入ったホテルを選んでしまったと言うべきか。ジンバランのオンザビーチのホテル、インターコンチネンタル バリである。

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しかもクラブルームを予約してしまった。初めてなんだからスタンダートにしておけばいいようなものだが、一度しか行かないかもしれないから奮発したというところか。2007年当時の自分のホテル選択基準が、2020年の今と違い過ぎてよくわからない。

使いきれないサービス

では実際に泊まってみた感想は、というと、とにかくサービスが良く、ファシリティも盛りだくさんで、その上クラブルームなのでクラブラウンジでのサービスやら、クラブゲスト専用のプールなどというものもあり、率直に言うと、「サービスを使いきれなかった」。

なお、使いきれなかった理由は、どんなサービスがあるかわからなかったからではない。フロントでは日本人とみれば日本語の話せる方が対応してくれたし、日本語でのサービス説明書も完備されていた。

日本語ですむというのは便利ではあるが・・・

実は、この日本語でなにもかも済んでしまう、という状況が、筆者にとっては物足りなさを生んだ。そんなわがままな話があるか!と自分でも思うが、なんというか、つたない英語で話が通じない苦労も含めて、海外に来ている感にもっとどっぷりと浸りたい気持ちになってしまったのだ。

この気持ちが、次回からの「日本語スタッフのいないホテルを選ぶ」というポリシーにつながっていく。

サンラウンジャー偏愛のはじまり

それはともかくとして、このホテルのプールサイドのサンラウンジャー(サマーベッド、プールサイドチェアともいう、あの長椅子)で過ごす時間は最高だった。豪華なビュッフェでの朝食を終えると、すぐに水着に着替えて、タオルカウンターで2人分のタオルを借り、海に近い側のプールサイドのサンラウンジャーをキープする。太陽が移動しても、パラソルや植栽でちゃんと影ができる場所を選ぶのが大事だ。

本を読んだり、プールで泳いだり、ちょっと砂浜を歩きに行ったり、だらだら過ごす。喉が渇いたら、スタッフに合図するとメニューを持ってきてくれるので、ビンタンビールやウォーターメロンジュースをオーダー。たまにスタッフが、果物が盛られた皿を持ってきて、無料サービスで配ってくれる。

なるほど、これがビーチリゾートというものなのか。ウブドは涼しすぎてこういう感じにならなかったので、このジンバランでの体験が、初めてのビーチリゾートらしい過ごし方だった。気温は高いが、水着でパラソルの陰にいると、ときどき風が吹いてきて気持ちがいい。

そして「何もしない」に開眼する

最初は本を読んでいたが、少し疲れてきたので、空を見た。少し雲が出ている。サンラウンジャーに体を預けて、ゆっくりと姿を変える雲を眺めた。他に目に入るのは、青い空と、ヤシの葉と、フランジパニの花。

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結局そのあと、ランチタイムになってクラブラウンジに行くまで、本も読まず、ときどき飲み物を飲むくらいで、2時間ただ空を見ていた。2時間の間、何もしないで空を見る。そんなことができるなんて。

普段は、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃとバタバタしている。休日に空いた時間があっても、あれを読んでおきたい、これを調べておかなきゃ、ここを片付けておかないと、と、何かしらやることを見つけてしまう。

それがここでは、「何もしない」ができてしまう。時間がゆっくりと進み、そのゆっくり進む時間をゆっくりと味わって過ごす。まだ午前中を過ごしただけで、しかも「何もしていない」のに、すごい充実感がある。

でも「何もしない」に高級ホテルは必要ないかも・・・

体験するまでは、海外旅行に来てどこにも行かずにだらだらすることに何の意味があるのか、と思っていた。だらだらするなら家でもきるではないか、と。

完全に間違っていた。この時間の過ごし方、味わい方は、家ではとてもできない。リゾートのプールサイドだからこそできるのだ。これは発見だった。そしてハマってしまった。ちなみに、のちに日本のビーチやリゾートタイプのホテルでも「何もしない」ができないものかとやってみたが、なんだか落ち着かなかった。

もうひとつわかったことは、次からは、ハンギングガーデンや、インターコンチネンタルほどのゴージャスさはいらないかもしれない、ということだった。もちろんこれらホテルが悪いと言っているわけではない。ツアーの価格から考えたら、他の国では考えられないほどのラグジュアリーな体験ができる。最初にこれを体験して、心地よさを満喫したからこそ、バリでのリゾートステイが好きになったのだとも思う。

ただ、自分たちが求めているものが、ラグジュアリーさではない、ということがよく分かったのだった。

先ほど書いた、日本語スタッフのいないホテル、という条件と合わせ、このあと「ちょうど良さ」を求めて中級ホテルを遍歴していくことになる。この先、そのことを書いていこうと思う。