五十而知天命&バリ島往還

半世紀を生きてきた今、無理しない生き方をゆるーく追及中。バリ旅に学ぶところ多し。

バリの文化を知る本「バリ島の影絵人形芝居 ワヤン」「(漫画)バリ島物語」

バリ旅をリピートしはじめて13年、最初はただリゾートを満喫しているだけだったが、だんだん歴史や文化に興味が湧いてきて、ここ数年は「バリ島」をキーワードにじりじりと蔵書を増やしている。

その辺の本屋で売っているのは旅行雑誌ばかりなので、神保町の三省堂に探しに行くことが多い。でも新型コロナがなかなか収束しないので、久々にネット通販で本を買った。

本が三冊並んだ写真

今日の買い物

 

筆者は目で観る芸術よりも音楽に興味が向きやすいので、ガムランについてはいろいろ聴いたり読んだりしてきたが、ワヤン(影絵人形芝居)はまだ見たことがないし、正直すごく興味があるというほどでもなかった。

でも、ガムランの中では、大編成で派手派手の「ゴン・クビャール」とかより、少人数で演奏される「グンデル・ワヤン」が好きで、これはワヤンの伴奏音楽だという。

それに、ワヤンの人形はホテルの室内装飾やお土産でもよく見るし、バリ島の文化のドキュメンタリーなどにも、たいてい出てくる。これはやっぱり知っていたほうがいろいろ面白いだろうなぁと、常々思っていた。

 

それで今回、3月に発行されたばかりの、「バリ島の影絵人形芝居 ワヤン」を買ってみた。

大判のハードカバーで、最初40ページほどに概要の説明がある。簡単な歴史と、人形の形状のルールの解説、制作方法など。

その後は、150ページを超える図鑑になっている。10章程度に分かれていて、それぞれ物語のあらましに続き、それに出てくるキャラクターについて、役割、性格、使われ方、大きさなどが書かれている。

名前を聞いたことがあるような主役級の王子や悪役とかだけでなく、けっこうな端役まで紹介されているのが面白い。

開いた本の写真

物語のあらましとキャラクターの解説

 

 

「バリ島物語 ~神秘の島の王国、その壮麗なる愛と死~」は、ヴィキイ・バウム 原作/金窪勝郎 翻訳の「バリ島物語」(筑摩書房刊)を原作として、映画にもなった「コドモのコドモ」の作者、さそう あきら氏が作画した、漫画だ。

 

漫画の原作「バリ島物語」

 

1900年代初頭のバリを舞台に、主人公パックとその妻たちの農村の暮らし、王宮の人々と踊り手たち、それに外国人たちの関係が描かれる。

パックが2人目の妻を迎えるまでのくだりとか、悪いことが起こったときにどう解決しようとするかというところに、バリの古い風俗が表れている。独特の言葉遣いや礼儀作法が、細かく描かれているのも面白い。

 

パック
「父よ、二番目の妻のために家を建てるには いつ頃から始めたらいいでしょうか?」

 

父親
「その日が土台を作るのによいか、私の友人 高僧に訊いてやろう。もう何も心配するな、息子よ。容姿で妻を娶るのは間違いだが、お前はやがてあの女に満足して、あの女は息子を生み、お前は平安を得るだろう」

 

物語全体は、オランダの侵攻と王宮とのせめぎ合いを描いていて、歴史にあるとおり、誇り高き死の進行と言われる「ププタン」へ向かっていく。物語は、今日購入した4、5巻で完結。