バリ島のサヌールは、長期滞在する外国人が多い地域だ。観光地というよりも、滞在地という言い方がふさわしい。海岸線には観光客向けのオンザビーチのホテルが並んでいるが、内陸に向けて長期滞在に向くアパートメントや、別荘が数多く建っている。古い時代から栄えている村で、地元の人もたくさん住んでいる地域だ。
そんなサヌールには、東側の海岸線沿いに、長く続く遊歩道がある。遊歩道は石畳の道で、サヌール北辺のMatahari beach(マタハリ・ビーチ)から、南へずっと下がって海岸線沿いに西向きにカーブし、その先でなんとなく砂に埋もれて途切れるまで続いている。距離にして7、8kmというところだろうか。
この遊歩道は、サヌールの住人たちと観光客が入り混じって、憩いの時間を過ごす場所になっている。
遊歩道の陸側にはホテルやレストランが並んでいる。海側の砂浜は、そういったホテルのセミプライベートビーチになっていてパラソルと長椅子が並んでいたり、レストランのテーブルと椅子が並んでいたりする。
海側に置いてあるカラフルな船は、ジュクンという伝統的な船で、おそらくマリンアクティビティ用。遊歩道沿いにも、ところどころにアクティビティの受付カウンターがある。
こんながらんとした砂浜のある場所も。木陰で地元の人たちがお喋りしているのをよく見かけた。
遊歩道の海側がホテルのセミプライベートビーチになっているところでは、遊歩道がホテルの敷地内を通っているように見える。
とはいえ公道なので、地元の人が自転車で通り過ぎたり、ジョギングをする人が通ったりする。その向こうには青い海、見上げればヤシの葉にフランジパニの花。いつまでも見飽きない光景だ。
この写真の左側ではホテルが工事中。こういう場所は遊歩道の手入れもイマイチで砂に埋もれそうになっているが、なんとか続いている。
波打ち際の長椅子とパラソルは、時間貸しをしている業者のものか。1日数百円~1,000円くらいで場所を借りられるので、オンザビーチのホテルに宿泊していなくても、ビーチリゾートを楽しめる。
この遊歩道を散歩していて助かるのは、レストランやカフェがいくつもあって、道沿いにメニューを出して歓迎してくれているところ。疲れたらいつでも休憩できるし、急にトイレに行きたくなっても安心だ。
サヌールの海岸は東側なので、朝早く遊歩道を散歩すると、こんな朝焼けを見ることができる。
干潮時には、海が足首くらいまでの深さに。海の中へどんどん歩いて行って、海側から遊歩道を見たところ。
遠浅になった海でたくさんの人が遊んでいる。向こうの陸地はペニダ島・・・かな?
こういう感じに、洗練されたホテルのカフェから眺める海や、地元の人たちの木陰の憩いや、ぽっかりと人がいない砂浜や、そういうバリ島のいろいろを眺めてみたい人には、サヌール滞在がたいへんお薦めです\(^o^)/